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身近な相対性

相対性理論

天才物理学者アインシュタインが説いた

世の中を構成するある1つの法則

相対性理論

相対性と聞くと何だか難しそうと

思われるかも知れません。

しかし、それは、ごく身近な

私達の生活の中に溢れています。

今回は、ごく身近な相対性についての

お話です。

観測点と運動

私は、都内まで出かける際、電車に乗りました

ふと・・・周りを見渡すと

高校生Aさんと、その友達が電車に乗っていました。

他にも乗客は何人か乗っているようです。

Aさん達は、椅子には座らず

電車内の通路で、立ったまま談笑していました。

電車が停車する駅のホームに差し掛かった時

Aさんは、ポーンと軽くジャンプしました

そんな高校生Aさんのジャンプは、私が見たところ

1秒間で30CM 垂直に飛び、着地した ようです。

私と同じ車両に乗っていた、乗客も皆それを

見ていました。

ジャンプして上方向に30CM上昇し

頂点に達して重力落下で30CM下降する

彼は、1秒間に60CM移動したということです。

これは、私を含め乗客皆が1秒間で目にした

事実です。

電車は、駅に到着します。

ホームには、人が数人います。

ホームに居る彼らも

動いている電車の中にいる

Aさんを見ていました。

ホームにいた人たちは、口をそろえて

こう言います。

Aさんは垂直ジャンプでは無く放物線を描いて

5mは移動してるよ・・・と

私は思った・・・確かにそうである。

電車は、移動しているので、Y軸の上下ベクトル

だけでは無く、車両が前進している為

X軸ベクトル運動が働いているのである

ホームにいた人たちにとっては、1秒間でおきた

放物線運動はまぎれもない事実なのである。

宇宙からの景色

宇宙飛行船は、宇宙空間で停止している

ここで言う停止は、太陽と同期した状態とする

そこにいる宇宙飛行士は

地球が秒速360Mで自転し、太陽の周りを公転している動きを観測している

ちょうどその時、その宇宙飛行士が私と電車の出来事

を宇宙空間から眺めていた。

彼は言う、Aさんの動きは、垂直ジャンプでも

5Mの放物線運動でもないよ

だって地球は自転も公転もしているのだから・・・

彼の観測結果は事実なのである。

マクロな世界

私達、地球人が一定と思い、共有している事実

光の速さ、距離、時間の流れ 様々な現象を共有している。

それは、特に宇宙空間のようなマクロな世界では通用しない

相対性があると言う事実を含めて考えなくてはならないのである。

2つの時計

2つの精巧な時計を用意します

一つは、地上に設置し、一つはスペースシャトルに搭載し

衛生軌道上を周回させます。

スペースシャトルは、地上からは、上空で止まって見えますが

重力と慣性のバランスを保ちながら

地球の周りを高速で移動しています。

この2つの時計は、やがて時間がずれてしまいます。

地上に置いてある自転上の時計と、それより外周を回る時計では

相対的に運動している度合いが違うため

時間の流れ方の変化、距離が縮むと言う現象がおきています。

スペースシャトルに乗っている人にとっては

それが正しい時間なのに、それが正しい移動距離なのに

実際、衛生に搭載されている時計も

地上時刻を標準として、補正されています。

衛生は止まっている、運動している

時間が遅れる、距離が縮むなど

このような概念、表現も私達は地球人としての共通の

観測点で表現しているに過ぎない。

それは観測点によって変化し、物質や現象そのものは

形容される性質を本来最初から持ち合わせていない

のである。

い で終わる形容詞

早い、安い、おいしい、楽しい

日本語には、物質や事象を詳細に伝えるために

形容詞を用いる。

高い山は、平地で生活している私の視点では

徒歩では、登りきれない山をイメージさせる

しかし 高い山 はもともと存在しないのである。

観測点や私達が共有する概念が高い山を作り出しているだけで

もともと 山 は 山なのだ

ある人には、山であり

ある人には、登るのがしんどい、高い山となる。

相対性は、大きな世界、マクロな世界だけではなく

身近な、個々の意識に働いており

観測点を共有しない限り私達は、物質や事象を

詳細には理解し合えないのである。

また、共有すれば理解が深まるのも事実である

リンゴの真実と多数の事実

AさんとBさんが向かい合って、喫茶店の椅子に座ってる。

彼らの真ん中にはテーブルがあり、リンゴが1個のっています。

二人は言いました。

Aさん「赤いリンゴだ」

Bさん「青いリンゴだ」

二人の意見は割れています。

Aさん「これが青だって・・何言ってるんだ」

Bさん「どう見たって青じゃないか、赤に見えるなんて、どうかしてる」

今にも喧嘩してしましそうです。

そこにCさんが来ました

Cさんは二人のちょうど90° 真横の席に座りました。

Cさん「赤くて、青いリンゴだ」

A、Bさん「そんなはずは無い」

Cさんは、言いました

「二人とも、こっちにきてごらん」

AさんとBさんは、Cさんの方へ移動しリンゴを眺めました

Aさん、Bさん「ほんとだ赤くて、青いリンゴだ」

リンゴは一つと言う真実は、普遍的です。

しかし、一人ひとりの意識から来る事実は、観測点の数だけ存在します。

そして今、3人は、赤くて青いリンゴを共有しているのです。

今にも喧嘩しそうだった二人は、観測点を

変えるだけで、おいしそうに仲良くリンゴを食べています。

物理の視点から心理への観測

相対性は人の意識にも働いており

それは、人の数、意識の数だけ、事実があり

また、その事実だけを見つめてしまいがちです。

AさんもBさんもお互いに、相手の位置に心を動かし

視点を変えれば、二人の仲はより豊かになって行くはずです。

科学や物理の世界でも

この世界には、相対性が働いていると言う

現象が受け入れられています。

身近な生活でも、「相対性が働いている」事を前提に

人と向き合えば、争いの無い豊かな人間関係が築けるのでは

無いでしょうか。

人も物も、同じ世界で構成され

心理も物理も同じ法則の下で存在しているのですから。

Dさんが遅れて来たようです

Dさん「 THIS IS AN APPLE 」

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